ダラスエリアの自然災害と日常で気をつけること
テキサス州北部のダラスは経済的に発展し住みやすい都市ですが、日本とは異なる自然災害に注意が必要です。主に気をつけたいのは「竜巻」「暴風雷雨」「雹(ひょう)」「極端な気温変化(猛暑・寒波)」「洪水」です。
春から初夏にかけて多いのが竜巻(トルネード)です。ダラスは「トルネード・アレー」に位置し、突然の警報が鳴ることもあります。サイレンが聞こえたら、窓のない部屋や地下室に避難しましょう。WeatherBugやNOAAなどの気象アプリで最新情報を確認する習慣を持つと安心です。
暴風雨や雷にも注意が必要です。夕方から夜にかけて激しい雷雨となることが多く、停電や落雷被害が発生することもあります。雷が近い時は屋内に避難し、電子機器の使用を控えましょう。
雹(ひょう)は主に春から夏にかけての雷雨時に発生しますが、最近は秋や冬にも突然雹が降ることがあります。大きな雹はとても危険で、屋根や車を破損させるほか、外にいる人が怪我をする危険もあります。雹の予報や警報が出たら、車は屋内駐車場やカーポートに入れ、屋外の鉢植えや家具を片付けましょう。保険で雹害が補償されるか確認しておくと安心です。屋外にいる場合は、建物や車の中など頑丈な場所に避難し、窓から離れてください。
夏の猛暑は深刻で、気温が40℃前後まで上がる日もあります。熱中症を防ぐため、こまめな水分補給と日差し対策を心がけ、冷房を上手に活用しましょう。
ダラスの冬は意外と寒く、気温が氷点下になることも珍しくありません。寒波(ウィンター・ストーム)が発生すると、道路の凍結、積雪、停電や断水が起きることがあります。水道管凍結防止のため、家の中全体を暖かくし、配管を保温し、夜間は水を少しずつ流すなどの対策をしてください。
さらに短時間の豪雨によるフラッシュフラッド(鉄砲水)も危険です。冠水した道路には絶対に進入せず、車が流されないよう注意してください。
緊急連絡先や避難経路を家族で共有し、非常用キットを備えておくことが大切です。事前の備えと天気情報のチェックが、ダラスで安全に暮らすための最善の防災対策です。