ダラスで大型アパートが増える背景

ダラス周辺を車で走っていると、新築の大きなアパートや、建設中の4−5階建てのアパートを頻繁に見かけませんか? 実は今、ダラス・フォートワース(DFW)エリアは、全米で最も大型アパートの増加率が高い都市圏の一つとなっています。

Redfinによる最新の米不動産調査によると、DFWでは賃貸住宅の約46%が大型アパートで、10年前の29%から17ポイント上昇しました。これは主要都市の中で最大の増加幅です。

この背景には、全米規模での住宅建設トレンドの変化があります。リーマン・ショック後、多世帯住宅と一戸建て住宅の建設はいずれも増加傾向にありますが、特にアパートのような多世帯住宅の建設は、より速いペースで拡大してきました。とりわけパンデミック期にその動きが加速し、引っ越し需要の高まりによって賃貸需要が急増。さらに、超低金利環境が続いたことで、ディベロッパーは需要に応える形でアパートを建設しやすくなりました。

DFWエリアでは、こうした全米的な流れに加え、人口と雇用の急増が拍車をかけました。IT、金融、製造業などの企業進出が相次ぎ、全米各地から人が流入。短期間で多くの住戸を供給できる大型アパートは、増え続ける賃貸需要に最も適した住宅形態となっています。

大型アパートが支持される理由として、充実したアメニティの魅力もあります。リゾートスタイルのプールや最新設備のジムに加え、ゴルフシミュレーター、サウナ、リモートワーク用の共用スペースや簡易コンビニを備える物件も珍しくありません。建物内で仕事・運動・リフレッシュが完結する点は、忙しい現代のライフスタイルに非常にマッチしています。

また、多くの大型アパートでは、日曜日を除いて管理オフィスにスタッフが常駐し、セキュリティ体制も整っています。メンテナンス対応や管理体制の明確さは、日本からの駐在員やその家族にとっても大きな安心材料と言えるでしょう。

住宅価格や金利の上昇を背景に、一戸建ての購入を控えて賃貸を選ぶ人が増える中、土地が広く開発しやすいダラスでは、アパート中心の住環境が今後さらに進化していきそうです。

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ダラス住宅市場が買い手有利に!?