帰国後のクレジット履歴の残し方
~アメリカ駐在員が知っておきたいクレジットスコアの話~
「アメリカで作ったクレジットカードや履歴って、帰国したら全部消えるの?」―駐在を終える多くの方が抱く疑問です。
実際、アメリカのクレジットヒストリー(信用履歴)は、帰国後すぐにゼロになるわけではありません。ですが、長期間カードを使わないまま放置すると、履歴が動かず「信用がない人」と見なされてしまい、スコアが下がる恐れがあります。
もし再びアメリカに赴任したり、留学、旅行、老後のロングステイなどで戻ることになった場合、クレジットスコアが低いと不便が多いのが現実です。たとえば:
クレジットカードの新規発行が難しい
家を借りる際の保証金が高額になる
ローン金利が高くなる
携帯電話や光熱費の契約に保証金が必要になる
駐在生活で築いたクレジット履歴は、将来の大きな財産。帰国後も上手に維持することをおすすめします。
クレジットスコアを残す4つのポイント:
クレジットカードを1枚は残す
年会費無料のカードを選べば、維持の負担が少なく安心です。年に数回は少額利用をする
全く使わないままだと、カード会社が休眠アカウントとして閉鎖する可能性があります。年に2~3回、オンラインショッピングなどで数ドル程度使い、期日通りに支払いをすれば十分です。アメリカの銀行口座を維持する クレジットカードの支払いをするためにも、アメリカの銀行口座を残しておくのが安心です。オンラインバンキングを利用すれば、日本からでも支払いができますし、手数料無料の銀行口座なら維持費もかかりません。
アメリカの住所と電話番号を残す
住所不明で郵便が戻ると、アカウント凍結のリスクがあるので、全てペーパーレス(電子明細)にするのがおすすめです。できればアメリカの住所を信頼できる人の住所に変更しておくと良いです。また、2段階認証用にアメリカの電話番号を維持し、Authenticator アプリを設定しておくと便利です。
もうアメリカに戻る予定はないと思っていても、人生は予測できないもの。お子様の留学、海外転職、老後の長期滞在など、アメリカに再び縁ができることは少なくありません。いざという時に、クレジット履歴を残しておくことで、生活の立ち上げが格段にスムーズになります。ぜひ帰国前に準備をしておきましょう。